今回は東北旅5日目の様子を記事にします。
前回は下北半島を北側から時計回りに半周、大間崎・本州最北端まで到達。大間で車中泊をしました。
5日目は大間から時計回りで半周します。
この日もとても良い天気でしたので素敵な写真がたくさん撮れました。
行程
朝の大間崎
5:00 ウミネコの鳴き声で目覚めました。
朝食は買っておいたベーカリーのパンです。

コンビニパンも美味しいですが、パン屋さんのパンって美味しいですよねー。
朝食後は朝の散歩がてら大間崎に行ってみました。(「散歩がてら大間崎へ」って最高すぎません?)



前日は逆光で映らなかった石碑も綺麗に撮れました。今朝も北海道がよく見えます。
最高の散歩でした。
6:00 大間崎出発です。
海岸展望駐車場
6:25 海岸線を走っていると長めの良い駐車帯がありました。
朝の気持ちの良い空気を感じることができました。


赤川台
国道279号 むつはなますラインにある展望駐車場です。
独特な雲も相まってきれいな写真が撮れました。


恐山菩提寺
東北旅で絶対に行きたかった場所の一つです。
きらびやかなイメージの観光地とは異なり「死」「地獄」「極楽」をテーマにしたような気が引き締まる場所です。
「死者の魂が集まる場所」とも言われ、霊的にもマジな場所のため私は朝に訪れました。(夕方などに来るとより一層雰囲気が変わると思います)
深い山の中を上っていくと途中から濃厚な硫黄の匂いがしてきます。いよいよ恐山に来たんだなと五感で感じることができます。



敷地に入るとまずは三途の川があり、その橋を渡って駐車場へ進みます。まさに異なる世界に来たような気がして不思議な気持ちになりました。

入場券を買って正門から少し進むと左手に本堂、奥に地蔵殿があるのでお参りします。





順路通り地蔵殿の左手に進みます。入場券と一緒にいただいた地図には場内の順路が書いてあります。
順路通りに進めば様々な仏像や地獄の様子を模した硫黄が噴出する岩々を見て回ることが出来ます。
カラフルな風車(かざぐるま)は死者(主に子供)の供養のためと、有害な火山性ガスを含む風向きを把握するためもあるとのこと。この日は風が強かったのでカラカラと音を立てて回る風車をたくさん見ることができました。










宇曽利山湖 極楽浜




硫黄の匂いのする荒々しい岩々を抜けると一気に視界がひらけます。
カルデラ湖の宇曽利山湖(うそりさんこ)と奥に見える大尽山の景色がまさに極楽浄土といった感じでとても静かで吸い込まれそうになる絶景です。
素晴らしい絶景を前に時間を忘れしばらく見つめてしまいました。




普通の観光地とは違った雰囲気があってとても静かに過ごすことができました。

三途の川付近にも絶景スポットが有りました。
尻屋崎灯台

下北半島北東の灯台です。日本全16か所の登れる灯台のひとつで今回は天気も良く人もまばらだったので登りました。
やっぱり高い場所からの景色は最高ですね。高所恐怖症なので足は竦みますが絶景見られるとなれば頑張れました。
高い所からだとこれまで通ってきた場所や、これから向かう先を俯瞰で眺められて良いですね。知らない場所に来た時は積極的に登るようにしていています。




灯台駐車場の近くには小さな食堂があったり、柵越しに馬の放牧等も眺めるとこができます。



この馬は寒立馬(かんだちめ)という種類だそうです。
この周辺でのみ見られる寒さに強い馬とのこと。確かにガッシリしていて迫力がありました。
でも馬ってとても優しい目をしていて見てると和みますね。

駐車場の運が良ければ快晴の灯台と愛車を一緒に撮ることもできます。

尻屋埼灯台の注意点ですが、尻屋崎ビジターハウス前の尻屋崎灯台東ゲートから入場することななります。こちらは7:00~17:00までしかゲートが開きません。早朝入場できないのに加えて夕方ギリギリで入場すると出られなくなってしまいますのでご注意ください。(もう一つの岸島ゲートは8:45~15:45とのこと。ご注意ください)
館鼻岸壁朝市 駐車場
六ケ所村を経由して太平洋側を南下していきます。途中にあった港にクルマを停めて小休止です。




蕪嶋神社
周辺の道路が渋滞していたので観光地に来たんだなとキョロキョロしていると海側にカッコイイ神社が!大混雑で行く勇気はありませんでしたがとても良い景色でしたね。
次来た際には立ち寄りたいと思います。
中須賀海岸沿いを気持ちよくドライブしていたら事前に調べていた「葦毛崎展望台」という景勝地を過ぎてしまっていました。ちゃんとナビに登録しておかないとこういうことがありますね。とても眺めが良い場所のようなのでまたの機会に。
道の駅に寄り道
観光地を通ってきたので渋滞で少し疲れました。駐車場に余裕のある道の駅だったので購入したお菓子を食べながら車内でゆっくり休憩。この後のルートも考えることにしました。
想定は2択。
・1案 太平洋側の海岸線を通り茨城まで。全行程海岸線の旅とする。
・2案 内陸側に入り八幡平アスピーテラインを目指す。こちらも事前の調べで行ってみたかった眺めの良い道路です。
これまで通ってきたルートを振り返りながら今回は海側を走る1案で行くこととしました。「海沿いをぐるっと回ったほうが東北一周感が出るな」という安易な考えがほとんどですが、三陸沿岸道路がとても便利そう、今回はアスピーテラインの天気も正直微妙ということもあり太平洋側の道の駅を巡りながら茨城へ向かって進むこととします。
三陸沿岸道路(無料高速道路)
青森県の八戸〜岩手県の仙台を結ぶ無料の高速道路です。
ほとんどの区間が片側一車線ではありますが、一般道と異なり信号が一切ないので快適に長距離を移動することができます。
事前のルート決めの際に、旅の疲れが出始めるであろう後半にこちらのルートを通れるように日本海側を先に回った理由でもあります。
と言ってもこの日もさほど疲れが出ていたわけでは無いので高速をこまめに降りながら点在する行きたい場所に立ち寄っていきます。
三陸沿岸道路はトイレ・サービスエリア等はありません。そのため途中の下道沿いの道の駅などでの休憩が必要になります。道の駅の案内は高速道路上でありますが、ICから距離がある道の駅も多いのでご注意ください。
アテンザのナビで困ったのは下道優先設定だとたとえ無料でも高速道路は案内に入れてくれないので注意が必要ということ。そのことに気がつくのが遅れて意味もなく下道に降りたりもしましたがとても快適に長距離を進むことができました。
浄土ヶ浜
17:30 浄土ヶ浜ビジターセンター着
事前に調べていた絶景が見られる海辺です。
途中の道の駅への寄り道が多すぎて夕方になってしまいました。
浄土ヶ浜ビジターセンターの営業が終了し施設内からの遊歩道が通れなくなってしまったことを知り、この日に浄土ヶ浜に行くのはやめて近くの道の駅で車中泊することとしました。
(実は駐車場を選べばビジターセンターからの遊歩道以外にも浄土ヶ浜に行くことができました。私は翌日にこの事実を知ることになります。詳細は次の記事に書きます。やっぱり下調べって大事ですねー。)
福島湯
この日の車中泊は道の駅みやこ でさせてもらうことにして近場でお風呂を探したところ、レトロな銭湯を見つけました。
17:50 福島湯
道の狭い商店街の中にあるレトロな香りの残る銭湯です。
お店の隣の駐車場に車を停めることができます。(コインロッカー等はないので貴重品等はクルマの中においていくのがおすすめです。石鹸類は備え付けではないため持参をお忘れなく。)
初めてのレトロ銭湯で緊張してしまい終始写真を撮っていませんでした。
レトロ感はリンクのGoogleマップから他の方の写真をぜひ見てみてください。煙突がある所謂「銭湯」って初めて来たのでワクワクです。
入口が男性・女性に別れています。入口の番台さんに入場料(450円)を払い、入ったところがもう脱衣所です。脱衣所の先はガラスサッシでタイル張りの浴室が見えています。木製の鍵の下駄箱に靴を入れ、大きな扇風機が動く脱衣所へ進みます。ドラマの中に入ったかのような昭和レトロ感満載です。
私はまたもや事前の調べが足りず、しっかり貴重品入りのカバンを持ってきてしまい番頭のお母様に預かってもらうという完璧に不慣れな人の動きをしてしまいました。それだけでなく石鹸類をカバンから取り出すを忘れ、洗い場まで行ったのにまた戻る、という大失態まで‥。再度カバンを取り出してもらいました。お手数をおかけいたしました。
ようやく洗い場に行って初めて見るホースの無い壁固定式のシャワーでざっと頭を濡らし、シャンプーでゴシゴシ。壁固定式のシャワーでシャンプーを流し、次は体を洗う。
さて、この後この固定式の短いシャワーでどうやって体を流せば良いのだろう?と戸惑ってしまいました。頭を流すのには丁度よいのですが、体を流すにはどうにもいい感じに流れない。シャワーの前でクネクネ奇妙な動きをしてみたりして新入り感を全面に出しながらなんとか泡を流しました。
(結局私はシャワーのお湯を毎度桶にためて流しました。シャワーの水量が多くないため地道な作業でした。下部に水・熱いお湯の出る蛇口があったのですが適温にする自信がなく地道に適温のシャワーでお湯をためました)
ようやく体を洗い終わって湯船で常連さんの動きを見てみるとやはり慣れた手つきで適温のお湯を桶に作り流しています。混んでる時間ではなかったので近くの湯船から桶で汲んでいる人もいました。なるほどー。と同時に便利なホース式のシャワーに大感謝する不思議な体験ができました。
気持ちの良いお風呂のあとには瓶コーヒー牛乳をいただきました。
(脱衣所なので写真はやめておきました)
福島湯関係者様の投稿があったのでシェアします。
「瓶牛乳を再開します」と張り紙があったので一度紙パック式などに変わっていたのでしょうか?やっぱり瓶牛乳・コーヒー牛乳は最高ですね。ごちそうさまでした!(最高のシュチュエーションでの瓶牛乳に大興奮で価格を覚えていません。)
なんだかんだ1時間の滞在。
シャワーでの苦戦以外にもじっくりたっぷりゆっくりさせていただきました。ありがとうございました!
夕飯(すき家)
19:10 今晩の夕飯はすき家です。
せっかく昭和レトロな銭湯に入れて、いい感じの商店街にいるのにすき家?なんて思われそうですが、この日は8/14で19時過ぎ。
Googleマップで近くの飲食店を調べてみたのですが、「もしかしたらお盆で早めに閉まるかも?」「駐車場がありません」、「周辺の道が狭いのに大混雑」‥等々。いろいろ躓く理由がありまして…。なんだかんだ安心のすき家にやってきたのでした。
(今思えば駅近くの有料駐車場にクルマを停めて商店街巡りをしてみればよかったです。旅に不慣れだとこういった反省点がたくさんあります。折角泊まりで旅するなら今度は地元のお店に入ってみたいですね。)

鮭定食(ミニ) 570円
なんとなく和食が食べたくなって焼き鮭を選択。まだ銭湯の雰囲気に引きづられているような気がします(笑)
いろいろ言いましたが最高のコスパ、提供スピード、安定の美味しさ。
すき家様々です。ごちそうさまでした。
この後は途中にあったダイソーで消耗品の補充、コンビニで夕飯後のデザートをなどを調達して道の駅に移動です。
道の駅みやこ
20:00 道の駅みやこ
浄土ヶ浜最寄りの道の駅です。
翌朝、浄土ヶ浜にリベンジするため今晩はこちらで車中泊をさせてもらいます。
事前に駐車し、トイレに向かいつつ周りのクルマをチェック。
何泊も車中泊をして気がついたお隣様のチェックの重要さ。初めはトイレとの距離などで駐車位置を決めてしまっていましたが、結局はお隣さんが静かさがとても重要です。
そのため到着後は目張りなどの車中泊の準備前に一度トイレに行って周辺のクルマのエンジンOFFや声の大きさなどを通りがかりに確認します。もし厳しそうだったら散歩がてら良さそうなところを探し、クルマを移動したほうが良いです。睡眠は旅の安全性に直結します。
(後からうるさいクルマに来られたらどうしようもないのですが、それは運が悪かったということです。そういうこともあるのが車中泊旅です。)
21:00 サラダ、コンビニスイーツを食べ、音楽ライブ映像を見ながらゆっくり過ごします。

22:30 就寝。
5日目まとめ
5日目は青森の大間から岩手の宮古まで390kmの移動となりました。
朝の大間崎、恐山 宇曽利山湖 極楽浜、快晴の尻屋崎、絶景の海岸線、レトロな銭湯とこの日も盛りだくさんの一日となりました。
快晴の青森を満喫していよいよ茨城に向かって南下していくこととなります。旅の終わりを実感しつつ安全運転で進んでいきます。(いよいよ次回投稿が最終日です)
最後までご覧いただきありがとうございました。
5日目の走行距離390km
5日目精算
コンビニ(3回分)
パン 290円
おにぎり191円
冷凍ペットボトル 140円x2本=280円
サラダ&ドレッシング230円
スイーツ 178円
恐山 入山券 700円
尻屋埼灯台 400円
福島湯 450円
コーヒー牛乳(180円 うろおぼえ)
すき家 鮭定食ミニ 570円
ダイソー 消耗品 220円
ガソリン代を除いた精算 3511円

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